江津市障がい児・者アート作品展について
今回の作品展の企画準備は3月~4月の年度をまたぐ期間であり、応募用紙の案内、作品の募集という忙しい中の企画となりました。それにも関わらず、主旨に賛同いただき、出品してくださった方々、支援関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。限られた展示ケースの数や場所の中で無事に丁度よく作品を展示することができました。本当にありがとうございました。
展示のテーマとして、〝にぎやかな日々〟というメインタイトルのとおり、当事者の日常がさりげなく伝わることを意識してキャプションを制作しました。本人の雰囲気が伝わる展示についてご協力、ありがとうございました。
新型コロナ感染症対策の観点から、鑑賞された方の人数を記録していくことを行いませんでしたが、より多くの地域の方に出品した皆様の表現力・発想力の素晴らしさを見ていただきたく、5/23のイベントを企画することで、より多くの方々に鑑賞していただいたと感じております。これからも皆様の創作意欲につながるようなアート作品展となっているのであれば、主催者として幸いです。
音楽祭について
江津市障がい児・者アート作品展をより多くの方々に見てもらうための目的と、ただ鑑賞して終わりの作品展ではなく、感動を持ち帰る・体感して持ち帰る作品展を行うことを目的として音楽祭を企画しました。イメージは五月晴れの中で展示した作品と一体となって、そよ風や季節を感じながら、飲食も楽しみながら音楽祭を聴く・楽しむものでした。
コロナ禍の中、単純にエントランスホールや野外でイベントを行うことはできず、大ホールでの開催となりました。出演者にとっては演奏や演舞がしやすい状況であったと思います。
第1部では来場者参加型の音楽会という初の試みの中、ステージ上に上がってコンタクトを体験していただいた方や一緒に音出しを楽しんでいただいた来場者の皆様、ありがとうございました。本当に楽しく指揮を体験していたその姿に演奏者自身が感動して涙を流したほどです。
第2部では、和太鼓や石見神楽、音楽を聴く・見るという内容でした。石見地域で福祉や芸術に関心のあるatelier103(アトリエイワミ)の仲間たちが熱いステージを披露してくださいました。とても迫力あり、見どころありの圧巻のパフォーマンスであったこと、石見地域にはすばらしい舞台芸術があると改めて感じることのできるステージでした。出演してくださった皆様、本当にありがとうございました。
エントランスホールでは、フード買い物、ワークショップコーナーとして出店協力をしていただいた皆様、ありがとうございました。想像以上に活気があり、楽しめる空間と時間が共有できたこと、感謝申し上げます。
最後に(主催者・協力者の方々へ)
今回の企画が無事に開催できましたことについて、いわみ芸術劇場(グラントワ)の福間氏、そしてヒビノデザインの村岡氏のお二人の理解と協力がなければ、開催まで到達することができなかったと思います。あらためてお二人およびグラントワのスタッフ皆様に感謝申し上げます。また、第4波のコロナ禍の中、力強く支えて下さった江津市教育委員会の皆様、ありがとうございました。
ボランティアとして島根県立大学浜田キャンパスの交流連携課に打診をしたところ、希望通りの6名の学生が集まりました。今回のボランティア活動を通して、いろんな価値観を得ることができたのかなと思います。学生生活を送るうえで記憶になる、生きていくうえでヒントになる、そんな一日であれば幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。
今回の企画は様々な関係者によるかけ算の仕掛けを行い、実験的な要素を入れながらのチャレンジでした。想定外のことも多く、梅雨入りが史上2番目の早さであったこと、特にコロナの第4波の猛威は、企画を中止にすべきか大いに悩みました。感染症対策をしっかりと講じること、出演者や関係者に濃厚接触者がいないこと、江津市内で感染者が発生していなかったことを強みとして、信じて開催しました。梅雨にもかかわらず、奇跡的にもイメージ通りのさわやかな五月晴れに恵まれました。
開催後、時間が経って今振り返ると、反省や課題もあることに気づかされます。このことは来年も開催することで課題を改善していき、この取り組みを積み重ねていくことがみんなの〝にぎやかな日々〟や、多様性を認めあえていける社会に近づく一歩であると信じています。
最後に、今回の企画がたくさんの人の心に響くきっかけとなった一つとして、この主旨を理解・賛同し、イメージどおりに仕上がったフライヤー・ポスターのデザインがあります。株式会社d52のスタッフの皆様、厳しいスケジュールの中、対応していただき本当にありがとうございました。
【 報 告 】
江津市障がい児・者アート作品展
・主 催 江津市教育委員会、島根県障がい者文化芸術活動支援センター アートベースしまねいろ
・開催期間 令和3年4月28日(水)~令和3年6月21日(月)
・場 所 江津市総合市民センター 1Fギャラリーコーナー
・展示作品数 49点(作者数37名)
※1Fギャラリーに展示された作品は「こちら」からご覧いただけます。
音 楽 祭
・主 催 江津市教育委員会、島根県障がい者文化芸術活動支援センター アートベースしまねいろ
文化庁・島根県・(公財)しまね文化振興財団(いわみ芸術劇場)
・協 力 ヒビノデザイン、atelier103
・開催日時 令和3年5月23日(日)11:00~17:00
・場 所 江津市総合市民センター エントランスホールおよび大ホール
・ステージイベント出演者
今福座(和太鼓)
音楽ユニットen+永田正彰(トロンボーン)
森脇紘子(ピアノ)
いわみ福祉会芸能クラブ(石見神楽)
・アート体験(ワークショップ)
神楽面絵付け体験WS・・・小林泰三(小林工房)
※当日は、小林氏都合のより欠席、当支援センターの三澤コーディネーターが絵付け体験を対応しました。
デカルコマニーWS・・・・栗山千尋(Atelier Sunoiro)
・フード・買い物
レッツビギン@江津市・・・ポップコーン、トマト
ワークくわの木江津事業所(森のレストラン)@江津市・・・コーヒー
特定非営利活動法人 浜っ子作業所@浜田市・・・浜っ子クッキー、マドレーヌ、プルーン
ワークくわの木金城第1事業所(プチマタン・トルティーノ)@浜田市 ・・・パン・洋菓子・カレー・ナポリタン
福はんこ(fukuhanko)@江津市・・・消しゴムはんこ
・ボランティア
島根県立大学 浜田キャンパスの学生6名
・来場者数
主催関係者および一般来場者含めて約200名