令和2年12月4日(金)~6日(日)、島根県立美術館ギャラリー(松江市袖師町1-5)で令和2年度島根県障がい者アート作品展が行われました。毎年、障害者週間(12/3~12/9)の間に開催し、芸術文化活動を通じた障がい者の自立と社会参加を推進し、県民の障がい者に対する理解と認識を深めることを目的としています。会期に先立ち、すべての応募作品について審査を行いました。また、4日(金)に表彰式を行い、受賞者は島根県知事より賞状とトロフィーをいただきました。その後、いわみ福祉会芸能クラブによる石見神楽“大蛇”の上演を行い、伝統芸能の舞台を楽しみました。
- 結果報告 -
【令和2年度島根県障がい者アート作品展審査委員】
島根県立大学人間文化学部 准教授 福 井 一 尊 氏
クシノテラス キュレーター 櫛 野 展 正 氏
島根県立石見美術館 専門学芸員 川 西 由 里 氏
島根県障がい者文化芸術活動支援センター センター長 髙 岩 綾 子 氏
島根県健康福祉部障がい福祉課 課長 村 松 敦 子 氏
【応募受付数】
414点
【12/2 公開審査会】
ワークショップ形式による審査の着眼や講評指導など
参加者:事業所等職員 10名
【来場者数】
3日間でのべ982名
【入選結果】
賞 | 題名 | 作品の種類 | 氏名 |
---|---|---|---|
金賞 | 会社のマークのメーカー図録 | 絵画 | 小松祥平 |
金賞 | メルヘンのれん | その他(のれん) | 横田佳代子 |
銀賞 | スケッチブック | 絵画1冊 | 竹内保晴 |
銀賞 | 海の中の都 | 絵画 | 鹿島大佑 |
銅賞 | 無題 | 絵画 | 高橋祐輝 |
銅賞 | やっちゃんの五百羅漢 | 絵画 | 川島保子 |
銅賞 | バイオリンとチェロ | 絵画4枚 | 菊川卓実 |
銅賞 | 虹 | 絵画 | 渡部志帆 |
銅賞 | みんなともだち | 絵画 | 大﨑卓美 |
佳作 | 無題 | 絵画 | 田崎 竜 |
佳作 | ブルドッグ | その他 | 杠 裕造 |
佳作 | 秋の色 | その他(編み物) | 宮本勝代 |
佳作 | カラフル | 絵画 | 舩木恵子 |
佳作 | メルヘンの世界 | 絵画 | 野津八重子 |
佳作 | 私のマシャ | その他(コンピューターアート) | 浜 茂美 |
佳作 | 白昼夢 | 絵画 | 田食豊美 |
佳作 | パプリカ | 絵画 | 渡部壽女子 |
佳作 | 句集 | その他(キャンパスノート) | 坂本絢美 |
佳作 | パレット | 絵画 | 堀江あかね |
佳作 | はんこ列車 | その他(クリアファイルに入れた作品) | 大谷 肇 |
佳作 | 大の | その他(デザイン) | 大野喜史 |
佳作 | おに | 絵画 | 松岡達男 |
佳作 | 無題 | 織 | 福間文恵 |
佳作 | 夕映え | 絵画 | 永島靖久 |
佳作 | 万華鏡 | 絵画 | 中村理恵 |
佳作 | 百合の家族 | 絵画 | 安達真由美 |
佳作 | こころ | 書 | 黒川かおり |
佳作 | 東京の道路 | 絵画 | 山根奨平 |
佳作 | げんき工房でした事 | 書 | 井上美月 |
佳作 | あきえさん、ともかさん、西村さんとチューリップ | 絵画 | 吉岡明恵 |
佳作 | 松江市営バス | その他(紙) | 森脇 悠 |
佳作 | ねじ巻と記憶 | 絵画 | 吉井史織 |
佳作 | 無題 | その他(アイロンビーズ) | 長島 亘 |
佳作 | 猫 | 絵画 | 谷田 博 |
佳作 | 46 | 絵画 | 市場和夫 |
佳作 | 日常生活 | その他(日記、木工) | 山本志保美 |
佳作 | 祈り | その他(彫刻) | 江田矩吉 |
佳作 | 砂漠の旅 | 絵画 | ドリームBチーム |
佳作 | 私の春、夏、秋、冬 | 絵画 | 森山弘子 |
佳作 | 五右衛門風呂 | 陶芸 | 福田翔平 |
~ お 礼 ~
3日間で多くの方が来場されてアート作品を鑑賞されました。出品者の中には、この12月のアート展を目指して作品づくりを準備されてきた方もおられます。障がい者の文化芸術活動の取り組みは長く、島根県立美術館でこのような形でアート展が開催されて10年以上が経ちます。当事者の方をはじめ、ご家族・支援者、島根県障がい福祉課や社会福祉法人 島根県社会福祉協議会や島根県知的障害者福祉協会の関係者方々の長年の努力や工夫の積み重ねであることに感謝申し上げます。
国の障害者芸術文化活動普及支援事業に基づき、令和2年8月に島根県障がい者文化芸術活動支援センターが江津市に設置されました。島根県内の障がいのある方にとって、またご家族や支援者にとって芸術文化活動がさらに取り組みやすく、発表の機会や鑑賞に恵まれるよう支援していくセンターです。
特に今年度は、新型コロナ感染症拡大防止という状況の中で、アート展を開催しました。多くの関係者の協力や連携をいただき無事に開催できましたことにあらためて感謝申し上げます。
どの作品にも制作者の想いがあふれていました。多くの作品や皆様と出会えたことを通して、今後、文化芸術活動に関する相談対応や企画、情報発信を展開したいと思います。
皆さまから多くのご意見やアドバイスをいただきながら、支援センターとしての機能を充実させ、また皆様によりよい形で還元していきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。