[作品展]Dub Dub Draw - ダフ・ダフ・ドロー -

本展では、木村全彦、小林譲治、舟木伸夫の3名の作品をご紹介します。 音楽用語において「Dub」とは、ダビングに由来し、オリジナル音源に エコーなどの処理をした楽曲形態を指します。3人に共通される反復す ることや重ねる技法などを「Dub」と捉え、そこに描画することを組み 合わせた「Dub Dub Draw」をタイトルにしました。
 主に色鉛筆を使い、時には紙が破れるほどの力強い筆圧で生み出される 木村の作品は、随所に楔形の文様が現れ、ミステリアスな魅力を放ちま す。その楔形は、何色もの組み合わせによって視覚混合を生み出し、鑑 賞者の視線を一箇所に留まらず浮遊させ、何度も感覚が更新され続けます。作品は国内外での評価も高く、教科書に掲載されるなどし、多くの注目を浴びています。
 舟木は乗り物や動物などを油性マジックで彩色を施し、その周りに自身 の氏名やモティーフの名称などを書き込んでいたが、近年ではボールペンを駆使し文字を主体とした描き方に推移してきました。紙という限ら れた2次元のなかに数字や文字を繰り返すことで生まれる残響で空間を満たしていきます。
 一方、何か意図した形の集積ではないと語り、その細やかな線で画面を構成していくのは小林。どこか素朴でおおらかな空気感を持つ作品を多く制作するなかで、時に鋭く底知れぬ景色を増幅させたような作品に出会うことがあります。細やかなタッチは浮遊感のあるグルーヴとなって新たな眺望を見せています。 新鮮な驚きと共鳴を誘う空間を、どうぞこの機会にご堪能ください。

開催日時2025年 9月3日(水)-11月30日(日) 10:00〜18:00(定休:月・火曜日)

主催]art space co-jin(きょうと障害者文化芸術推進機構)
協力京都市ふしみ学園 アトリエやっほぅ‼ / 社会福祉法人新明塾 ju:彩ギャラリー / 社会福祉法人四ツ葉福祉会 四ツ葉園

    島根県障がい者文化芸術活動支援センター アートベースしまねいろ